グランビルの法則は、テクニカル分析の中でも重要度の高い法則の一つでもあり、移動平均線を用いて分析することで方向性を事前に予測することが可能となります。
では早速「グランビルの法則」について詳しく見ていきましょう!
グランビルの法則とは
グランビルの法則とは、1960年代にジョセフ・エンサイン・グランビル氏によって提唱された法則であり、移動平均線を使った分析方法となります。
主に移動平均線をもとに、傾きや価格との乖離などから売買ポイントを分析します。
この法則はもともと株取引で考案されたものですが、為替相場においても知名度も高く多くのトレーダーがテクニカル分析の一つとして利用しています。
グランビルの法則での売買ポイント
グランビルの法則では、グランビル氏よると移動平均線は期間200日で日足での分析が有効だとしています。
基本的な考え方としては、移動平均線を基準に近づいたり離れたり、押しや戻しのタイミングが一般的な売買ポイントとなります。
移動平均線から価格が離れると、再び移動平均線に近づく原理を応用したタイミングとなります。
一方では、移動平均線をサポートやレジスタンスと考え、押し目買いや戻し売りなどもタイミングとなります。
買いポイント
買いポイントの考え方として以下のような状況が「買い」のタイミングとなります。
- 移動平均線を価格が下から上にブレイクしたとき
- 移動平均線を価格が下から上にブレイクした後に押しとなりサポートされたとき
- 移動平均線から価格が下に乖離したとき
売りポイント
売りポイントでは買いとは逆の状況となった時が「売り」のタイミングとなります。
- 移動平均線を価格が上から下にブレイクしたとき
- 移動平均線を価格が上から下にブレイクした後に戻しとなりサポートされたとき
- 移動平均線から価格が上に乖離したとき
グランビルの法則の注意点
グランビルの法則では、移動平均線を基準として価格が離れたり近づいたりを繰り返す原理を元にエントリーポイントを判断することができますが、グランビルの法則だけで判断すると騙しにあったりと根拠が薄いので、他の根拠と組み合わせて使うことが大切です。
最も有効な組み合わせでは、「ダウ理論」と組み合わせることでよりトレンドフォローがしやすくなったり騙しに合いにくくなります。
乖離のポイントでは、オシレーター系のインジケーターを組み合わせて、相場の売られ過ぎや買われ過ぎも確認しながら組み合わせて使うといいでしょう。
しかし、初心者には乖離のポイントは判断がつきにくく、騙しに合いやすいので注意しましょう。
グランビルの法則まとめ
グランビルの法則は、その他の理論や法則と組み合わせることでより強力なチャート分析が可能となります。
テクニカル分析で重要なのは、大衆心理を読み取り優位性の高いポイントを見つけることです。
グランビルの法則では、移動平均線を200日に設定していますが、トレードスタイルにあわせて期間を変更することでさらに細かい分析も可能となります。その際は、オリジナルの期間ではなく有名なボリンジャーバンドにも使用されている20日移動平均線など、大衆も意識するであろう数値やポイントを選ぶことが大切です。